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1 4材サイズは19×89mm|4インチ幅にならない理由と長さ・2×4との違い

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ホームセンターの木材売り場で1×4と書かれた板を手に取り、寸法を測ってみたら4インチどころか少し細い。そんな経験から、1×4材の本当のサイズを調べている方は多いはずです。棚やフレームの設計図を描く段階で、呼び名どおりの数字で計算してしまい、組んでみたら隙間ができた、というつまずきも起きやすいところです。

先に結論をお伝えすると、1×4材は日本農林規格(JAS)の枠組壁工法構造用製材で寸法型式104と呼ばれる材で、乾燥材の規定寸法は厚さ19mm×幅89mmです。含水率19%を超える未乾燥材は厚さ20mm×幅90mmと、別の数字が決められています。長さは寸法型式には含まれず、3F(910mm)や6F(1820mm)のように売り場ごとの規格で並んでいます。

この記事では、1×4という呼び名と実寸がずれる理由を、木が乾燥で縮む仕組みから説明します。そのうえで2×4・1×6など他のワンバイ・ツーバイ材との寸法比較、長さの選び方、主な樹種であるSPFやホワイトウッドの性質、反りや割れの見方、実寸で設計するコツまで、公的機関とJAS関連団体の資料をもとに整理しました。

📌 この記事でわかること

・1×4材の実寸(乾燥材19×89mm/未乾燥材20×90mm)とJASの寸法型式104の意味
・1インチ×4インチどおりの寸法にならない理由(乾燥による収縮の仕組み)
・2×4・1×6・1×2など他サイズとの違いと、3F〜12Fの長さの選び方
・SPF・ホワイトウッドの性質、反り・割れのチェックと実寸で設計するコツ

目次

1 4材サイズは厚さ19mm×幅89mm|まず押さえたい実寸の正体

1 4材サイズは厚さ19mm×幅89mm|まず押さえたい実寸の正体の解説画像

乾燥材の実寸は19×89mm、売り場の表記もこの数字です

1×4材の寸法として覚えておくべき数字は、厚さ19mm×幅89mmです。これは日本農林規格(JAS)の枠組壁工法構造用製材で、乾燥材の規定寸法として決められている値なんですよ。

なぜこの数字が基準になるかというと、1×4材はもともとツーバイフォー住宅の部材として規格化された製材の仲間だからです。枠組壁工法構造用製材の解説を公開している日本ツーバイフォーランバーJAS協議会の解説ページには、寸法型式ごとの未乾燥材・乾燥材の寸法表がまとまっていて、104の乾燥材は厚さ19mm×幅89mmと示されています。

DIYで差が出るのは、板を並べたり重ねたりする場面です。たとえば天板を1×4材で何枚か並べてつくる場合、1枚あたりの幅を4インチ相当と考えて計算すると、仕上がり幅が想定より狭くなります。ホームセンターの販売ページでも、たとえばカインズのワンバイ材1×4は厚さ19mm・幅89mmと表記されていて、店頭の数字と規格の数字は一致しています。

コツは、買う前に商品ラベルや販売ページの寸法欄で、厚さ×幅の実寸が書かれているかを確かめることです。呼び名の1×4だけを見て判断せず、19と89という2つの数字を設計の出発点にしてください。

寸法型式104は、断面の形につけられた規格の名前です

104という番号は、1×4材の断面寸法を表すJASの寸法型式の名前です。読み方はワンバイフォーで、番号の1と04が呼び名の1×4にそのまま対応しています。

この寸法型式は、自由に増やせるものではありません。枠組壁工法構造用製材の解説ページでは、「製材の断面寸法は、次のように14種類が規定されていて、これらの寸法型式以外の製材は日本農林規格で格付できません。」と説明されています。つまり104は14種類ある断面規格の一つで、JAS格付の材であれば、どの売り場で買っても厚さと幅は同じ規定寸法が基準になります(実際の寸法には規格で定められた許容差の範囲の差があります)。

家でのDIYでありがちなのは、別の売り場や別の日に買い足した1×4材が、同じ寸法だと思い込んで組んだら厚みが微妙に違った、というケースです。規格材どうしならそろうはずですが、JAS格付のない製材や、表面の仕上げ方が違う材が混ざると、この前提が崩れることがあります。

買い足すときは、前回と同じ表記の商品かどうか、寸法欄に厚さ19mm・幅89mmと書かれているかを見比べておくと安心です。

未乾燥材には20×90mmという別の数字があります

1×4材の規格には、乾燥材とは別に未乾燥材の寸法も決められていて、こちらは厚さ20mm×幅90mmです。DIYで19×89mmと20×90mmの両方の数字を見かけて混乱する原因は、ここにあります。

区別の基準は含水率です。同じ解説ページでは「未乾燥材(含水率が19%を超えるものを云う。)」と定義されており、農林水産省が公開しているJASの改正告示資料でも、乾燥材は含水率19%以下のものとされています。水分を多く含む未乾燥材は、その後に乾いて縮む分を見込んで、乾燥材より大きい寸法が規定されている、と理解するとすっきりします。

やりがちなのは、ネット上の寸法表で20×90mmを見つけて、それで設計してしまうことです。ホームセンターで一般的に並ぶDIY向けの1×4材は乾燥材の表記であることが多いので、手元の材と数字が合わなくなります。

寸法表を見るときは、その数字が乾燥材と未乾燥材のどちらの列なのかを必ず確認してください。

📋 1×4材のプロフィールカード
種類・方式 JAS 枠組壁工法構造用製材の寸法型式104(ワンバイフォー)。14種類ある寸法型式の一つ
主な仕様(寸法) 乾燥材(含水率19%以下)=厚さ19mm×幅89mm/未乾燥材(含水率19%超)=厚さ20mm×幅90mm
長さ JASの寸法型式には含まれない。売り場では3F(910mm)・6F(1820mm)などフィート表記で並ぶ
使い方のコツ・注意 設計は呼び名ではなく実寸で。屋外では耐水・防腐塗料を塗って使うよう販売ページで案内されている

1インチ×4インチどおりの寸法にならないのはなぜ?

呼び名はインチ、実寸は規格化された別の数字です

1×4という呼び名は1インチ×4インチに由来しますが、売られている材の実寸はその数字どおりではありません。1インチは25.4mmなので、呼び名をそのままmmに直した寸法と、19×89mmという規格寸法を比べると、どちらも実寸のほうが小さくなっています。

理由について、ホームセンターのコメリが公開している木材の解説ページでは、2×4材を例に「木口の厚さが2インチ、幅が4インチであることからこの名前がついていますが、乾燥させる段階でサイズが変化するため実寸では厚さが1.5インチ、幅が3.5インチ程度で規格化されています。」と説明されています。1×4材も同じ考え方で、呼び名は製材の出発点のサイズ、実寸は乾燥・仕上げを経たあとの規格値、と分けて覚えるのが近道です。

やりがちな失敗は、インチ換算した数字で棚の内寸を計算し、板を入れたら寸法が足りない、あるいは余るというものです。数ミリの差でも、何枚も並べると積み重なって目に見える差になります。

呼び名は商品の分類名、設計に使うのは規格の実寸、とルールを決めておくと迷いません。

木が縮み始めるのは含水率約30%を下回ってから

乾燥で寸法が変わる仕組みを知っておくと、規格寸法の意味がよく分かります。ポイントは、木の中の水分がすべて同じ働きをしているわけではない、という点なんですよ。

三重県林業研究所の木材乾燥の解説では、「収縮が始まるのは、含水率が繊維飽和点(約30%)を下回ってからであり、細胞の空隙に溜まっているだけの自由水がいくら抜けても変化はありません。」と説明されています。つまり、細胞のすき間にある自由水が抜けているうちは寸法が変わらず、細胞壁の中の水が抜け始める含水率約30%以下になってから、木は縮み始めます。

JASが乾燥材の基準とする含水率19%は、この繊維飽和点より下の領域です。乾燥材は縮む工程をある程度くぐり抜けたあとの材で、未乾燥材はこれから縮む余地を残した材、と捉えると、未乾燥材の規定寸法が20×90mmと一回り大きい理由に納得がいきます。

この仕組みから分かるのは、寸法が変わるのは木の性質であって、製造のばらつきではない、ということです。規格はその変化を見込んだうえで、最終的な断面をそろえるために決められています。

実は、乾燥材でも置き場所しだいでわずかに動きます

意外と知られていないのですが、含水率19%以下の乾燥材でも、買ってきたあとに水分の出入りが止まるわけではありません。木は周りの空気の湿り具合に合わせて、含水率が落ち着く方向へ動き続けます。

三重県林業研究所の解説には、「自然大気中に放置した時の平衡含水率は、全国平均で約15%と言われています。」とあります。乾燥材の基準である19%以下と、大気中で落ち着く約15%には差があるため、置かれた環境によっては、乾燥材でもさらに水分が抜けてわずかに動く余地があると考えられます。

家でのDIYでありがちなのは、買ってきた板を湿った屋外の物置や床に直置きで保管し、数日後に室内で組み立てたら反りが出ていた、というケースです。保管場所の湿り具合が、組み立て前の材の状態を左右します。

買ってきた材は、使う部屋に近い環境で、床から浮かせて平らに置いておくと、組み立て後の動きを抑えやすくなります。

📖 用語チェック

含水率:木材に含まれる水分の割合。JASでは19%以下を乾燥材、19%を超えるものを未乾燥材と区分しています。
繊維飽和点:細胞のすき間の自由水が抜け、細胞壁の水だけが残った状態。含水率は約30%で、これを下回ると木が縮み始めます。
平衡含水率:周りの空気の湿り具合と釣り合って落ち着いたときの含水率。自然大気中では全国平均で約15%と言われています。

呼び名は規格の名前と割り切るのがいちばん楽です

ここまでの話をまとめると、1×4という呼び名は寸法そのものではなく、規格の名前として扱うのがいちばん実用的です。寸法を知りたいときは、名前ではなく規格表の数字を見る、という習慣をつけるだけで迷いが減ります。

理由は、ワンバイ・ツーバイ材の呼び名がすべて同じ仕組みでつけられているからです。2×4も2×6も、名前はインチの呼びで、実寸は規格表の値です。1×4だけ例外ということはなく、どの材も呼び名と実寸がずれているのが前提になっています。

ありがちな失敗は、1×4はたまたま小さいのだろうと考えて、2×4や1×6はインチどおりだと思い込むことです。同じ発想で設計すると、別のサイズを組み合わせたときにまた寸法が合わなくなります。

手元にメモを1枚つくって、使う材の実寸だけを書き出しておくと便利です。次の章で、主なサイズの実寸を一覧にしました。

2×4や1×6とは何が違う?ワンバイ材・ツーバイ材の寸法を一覧で比較

2×4や1×6とは何が違う?ワンバイ材・ツーバイ材の寸法を一覧で比較の解説画像

主な寸法型式の実寸を一覧にしました

1×4材の寸法は、ほかのワンバイ材・ツーバイ材と並べて見ると関係がつかみやすくなります。ここでは、枠組壁工法構造用製材の寸法型式表から、DIYで目にすることの多い型式を抜き出して整理しました。

表を見ると、ワンバイ材は厚さがそろって19mm、ツーバイ材は38mmで、幅の違いが番号の後ろ半分に表れていることが分かります。番号の前半が厚さの系統、後半が幅の系統、と読めば、知らない型式でも見当がつきます。

📊 寸法型式ごとの実寸比較(工具・DIYの教科書調べ)
寸法型式(呼び名) 乾燥材(含水率19%以下) 未乾燥材(含水率19%超)
104(1×4) 19×89mm 20×90mm
106(1×6) 19×140mm 20×143mm
203(2×3) 38×64mm 40×65mm
204(2×4) 38×89mm 40×90mm
206(2×6) 38×140mm 40×143mm
208(2×8) 38×184mm 40×190mm

出典:枠組壁工法構造用製材の寸法型式表(厚さ×幅。長さは寸法型式に含まれません)

1×4と2×4は幅が同じ89mm、厚さが2倍です

1×4材と2×4材のいちばん大きな違いは厚さです。幅はどちらも乾燥材で89mmと同じで、厚さは1×4材が19mm、2×4材が38mmと、ちょうど2倍の関係になっています。

この関係は、組み合わせて使うときに効いてきます。幅がそろっているので、2×4材の柱に1×4材の横板を沿わせると、側面がきれいに面一(つらいち)になります。逆に、厚さが半分なので、同じ長さで比べると1×4材のほうが軽く、たわみやすい材だという点も押さえておきたいところです。

やりがちな失敗は、見た目の幅が同じだからと、荷重がかかる脚や梁に1×4材を使ってしまうことです。棚板の支えや脚のように力を受ける部分では、厚さの違いがそのまま強さの違いにつながります。

見た目を整えたい面材や枠には1×4材、力を受ける骨組みには2×4材、と役割で分けて考えると、材選びの失敗が減ります。

1×4と1×6は厚さが同じで、幅だけが違います

1×4材と1×6材は、どちらも厚さ19mmのワンバイ材です。違うのは幅で、1×4材が89mm、1×6材が140mmです。

厚さがそろっているので、同じ作品の中で両方を混ぜても段差が出ません。たとえば棚の側板には幅広の1×6材、前框(まえがまち)や枠には1×4材、といった組み合わせがしやすいのは、ワンバイ材という同じ厚さの系統に属しているからです。

ありがちなのは、1×6材を1×4材の1.5倍の幅だと呼び名から計算してしまうことです。実寸は規格表の値で決まっているので、比率で計算するのではなく、89mmと140mmという実寸をそのまま使って設計してください。

天板や棚板のように面積が欲しい部分は、1×4材を何枚も並べるより、幅の広い1×6材を選んだほうが継ぎ目が減って組み立てが楽になる場合もあります。並べる枚数と仕上がり幅を実寸で比べて選ぶのがコツです。

1×2や2×2は売り場の寸法案内で確認します

DIY売り場では、1×4材のほかに1×2材や2×2材といった細い角材も並んでいます。これらの寸法は、ホームセンターの寸法案内で確認するのが確実です。

コメリの木材解説ページの寸法表では、1×2材が19×38mm、2×2材が38×38mmと案内されています。ここでも厚さの系統は同じで、1×2材は1×4材と同じ厚さ19mm、2×2材は2×4材と同じ厚さ38mmです。

やりがちな失敗は、1×2材を1×4材の半分の幅だと思い込むことです。並べて組む設計で幅を半分として計算すると、合計の寸法がずれてしまいます。

細い材を使うときも、売り場の商品表示や寸法案内で厚さ×幅の実寸を一度確認してから設計に入ってください。1×4材と組み合わせるなら、厚さが同じ19mmかどうかを最初に見ておくと、段差のない仕上がりにつながります。

長さは3F・6Fのフィート表記で選ぶ

3Fは910mm、6Fは1820mmが売り場の目安です

1×4材の長さは、売り場ではF(フィート)の表記で並んでいることが多く、3F・6F・8F・10F・12Fといった長さがあります。数字とmmの対応を知っておくと、必要な本数の見当がつけやすくなります。

コメリの木材解説ページの長さ表では、3ftが910mm、6ftが1820mm、8ftが2438mm、10ftが3050mm、12ftが3650mmと案内されています(表示サイズと実際の商品には多少の誤差があるとの注記つき)。たとえばカインズの1×4材(3F)の販売ページでは、長さ910mm・10本束・樹種ホワイトウッドと記載されています。

注意したいのは、長さの表記がインチ・フィートの厳密な換算とは限らない点です。売り場ごとに長さの規格が決められているので、カットする前提で計画を立てるなら、購入する商品の表示どおりの長さを使って計算してください。

短い作品なら3F、背の高い棚や長い枠なら6F以上、と作品の最大寸法から長さを選ぶと、無駄な端材が出にくくなります。

長さはJASの寸法型式に含まれず、売り場ごとの規格です

厚さと幅はJASの寸法型式で決まっていますが、長さはその対象に入っていません。寸法型式表に並んでいるのは断面の寸法だけで、長さは販売する側の規格です。

そのため、同じ6Fの1×4材でも、売り場や商品によって長さの表示が違う可能性があります。断面はJAS格付の乾燥材なら19×89mmが基準になる一方で、長さは商品ごとに確認が必要、という性格の違いを覚えておくと便利です。

やりがちな失敗は、以前別の店で買った6F材の長さを前提に設計し、新しく買った材でカット寸法を割り付けたら、最後の1本が足りなかった、というものです。数ミリの差でも、何本も切り出す計画では余裕が消えることがあります。

購入する商品の長さ表示を写真に撮っておく、あるいはレシートや販売ページを残しておくと、カット計画を立てるときに確実な数字が使えます。

必要な本数は、切り代と端の傷みを見込んで数えます

長さを選ぶときは、作品に必要な部材の長さを足し合わせるだけでなく、切るたびに失われる切り代と、材の端の傷みを見込んでおくことが大切です。

ノコギリや丸ノコで切ると、刃の厚みの分だけ材が削れて消えます。1本の材から複数の部材を切り出すと、その回数分だけ長さが減るので、部材の合計長さと材の長さがぴったりだと、最後の部材が短くなってしまいます。また、材の両端は運搬中にぶつかって傷んでいたり、木口に小さな割れがあったりすることがあり、端を少し切り落として使う前提で考えると安全です。

ありがちな失敗は、計算どおりに買ったのに1本足りず、もう一度買いに行く羽目になることです。端材が少し残るくらいの余裕をもって本数を決めておくと、カットの失敗があっても取り返せます。

Q 6Fを1本買うのと、3Fを2本買うのはどちらがいい?
A 切り出す部材の長さしだいです。910mmより長い部材が1本でもあるなら6F(1820mm)以上が必要です。短い部材ばかりなら3Fのほうが持ち帰りやすく、車に積めない長さを避けられます。部材の長さを書き出してから決めましょう。
Q 長い材を持ち帰れないときは?
A ホームセンターによっては店内で木材カットのサービスを行っています。受付条件や精度は店ごとに違うため、利用する売り場で確認してください。仕上げに使う精度の欲しい部材は、持ち帰ってから自分で切るという分け方もあります。

SPFとホワイトウッドで何が変わる?樹種の違いと屋外での注意点

SPFとホワイトウッドで何が変わる?樹種の違いと屋外での注意点の解説画像

SPFは3つの樹種をまとめた呼び名です

1×4材の売り場でよく見かけるSPFは、単一の木の名前ではなく、複数の樹種をまとめたグループ名です。性質の似た樹種をひとまとめにして流通させているため、1×4材のような規格材として扱いやすくなっています。

カナダの木材業界団体であるCanada Woodの樹種解説では、SPFはロッジポールパイン・インテリアスプルース・サブアルパインファーの3種で構成されると説明されています。色は白から淡黄色で、”SPF is a distinctly white wood, with very little color variation between springwood and summerwood.” と、春材と夏材の色の差が小さい白い木材であることが紹介されています。節は比較的小さく健全で、寸法安定性に優れ、接着性能も良いとされています。

家でのDIYで気をつけたいのは、グループ名である以上、同じSPF表記の束の中でも木目や色味に少し個体差が出る可能性があることです。見た目をそろえたい作品では、1本ずつ見比べて選ぶと仕上がりが整います。

ホワイトウッドは北欧産の1×4材として並んでいます

SPFと並んで、1×4材の売り場にはホワイトウッドと表示された材もあります。コメリの解説ではホワイトウッドを北欧・スウェーデン産の材として紹介していて、先ほど紹介したカインズの1×4材(3F)も樹種はホワイトウッド、生産国はヨーロッパと記載されています。

樹種名が違っても、JASの寸法型式104に従った乾燥材であれば、断面の規定寸法は厚さ19mm×幅89mmで同じです。設計図を描くうえでは、樹種によって寸法を変える必要はありません。違いが出るのは色味や木目、加工のしやすさといった材の性質のほうです。カインズの販売ページでは、この材について加工性が良くDIY向けと案内されています。

ありがちな失敗は、SPFとホワイトウッドを1つの作品に混ぜて、塗装したら色の入り方が違って見えた、というものです。木の種類によって塗料の吸い込み方が変わることがあるので、混ぜるなら目立たない場所で試し塗りしておくと安心です。

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屋外で使うなら耐水・防腐塗料が前提です

1×4材をプランターカバーやベランダの小物に使いたい場合は、塗装を前提に考えてください。無塗装のまま雨にさらすと傷みやすいため、コメリの解説でも屋外で使うものには防虫防腐加工をするよう案内されています。

カインズの1×4材の販売ページでは、「屋外工作の場合は、風雨で腐りやすいので、耐水・防腐塗料を塗ってご使用下さい」と注意書きがあります。屋外では雨や湿気で含水率が上がったり下がったりをくり返すため、前の章で説明した乾燥と収縮の仕組みがそのまま反りや割れにつながりやすくなります。

塗料の乾燥時間や塗り重ねの間隔は、塗料メーカーの製品ごとに、温度条件つきで決められています。缶のラベルや塗料メーカーの公式サイトに書かれている使用方法を確認し、その値に従って作業してください。

⚠️ やりがちな失敗:屋外に無塗装で置いてしまう

状況:1×4材でベランダ用の小さな棚をつくり、室内用と同じ感覚で無塗装のまま置いた。
原因:雨や湿気で含水率が上下し、そのたびに材が動く。販売ページでも屋外工作には耐水・防腐塗料を塗るよう案内されている。
対策:屋外で使う部材は、組み立て前に木口も含めて耐水・防腐塗料を塗る。乾燥時間・塗り重ね時間は塗料メーカーの表示どおりに守る。

買う前に見る反り・割れのチェックと、切る前の準備

反り・ねじれは、材の端から長さ方向にのぞいて見ます

1×4材は厚さが19mmと薄い材なので、反りやねじれの影響が仕上がりに出やすいのが弱点です。買う前に1本ずつ見て、まっすぐな材を選ぶことが、いちばん効く失敗対策になります。

見方は、材の木口(端)を目の高さに持ち上げて、長さ方向に沿ってのぞくことです。面の弓なりの反り、幅方向の曲がり、両端で面の向きがずれるねじれが、のぞくと分かりやすくなります。さらに平らな床や台の上に置いて、四隅がすべて接地するか、片側が浮かないかを確認すると、ねじれがはっきり見えます。

ありがちな失敗は、束の上から順に取って、反った材をそのまま買ってしまうことです。薄い材の反りは、ビスで固定すると一時的に押さえ込めても、組み立て後に部材どうしを引っ張って、ゆがみやガタつきの原因になります。

枠や扉のようにまっすぐさが仕上がりを決める部材には特によく選んだ材を回し、多少の反りがある材は短く切って使う部材に回すと、無駄なく使えます。

割れは、表面が先に縮むことで起きます

木口や表面の割れも、乾燥と収縮の仕組みで説明できます。木は外側から乾いていくので、表面と中心部で縮むタイミングがずれるんですよ。

三重県林業研究所の解説では、心持ち角材を例に、表層が先に収縮し、まだ収縮しない中心部に抑えつけられることで表面割れが起きると説明されています。また「乾燥収縮に伴う割れや反り等の発生が問題になるのは、繊維飽和点(含水率 約30%)を下回ってからということになります。」とあり、割れと反りは同じ乾燥収縮から生じる現象だと分かります。

家でのDIYでありがちなのは、木口の小さな割れを見落とし、その近くにビスを打って割れを広げてしまうことです。割れはもともと木の繊維方向に入っているので、そこへ力をかけると、繊維に沿ってさらに裂けやすくなります。

買うときは木口と表面をひと通り見て、割れのある部分は切り落として使う計画にしておくと、組み立ての途中で慌てずにすみます。

カットの前に、測る起点と切る側を決めておきます

1×4材を切る前の準備で大事なのは、どこから測るかという起点と、墨線のどちら側を切るかを決めておくことです。ここが曖昧だと、刃の厚みの分だけ部材が短くなります。

前の章で触れたように、ノコギリや丸ノコで切ると刃の厚み分の材が削れて消えます。墨線の真上を切ると、残したい部材が刃の厚みの半分ほど削られてしまうので、墨線は残す部材の外側に引き、刃は捨てる側に当てるのが基本の考え方です。端の傷みを切り落としてから、そこを起点に測り直すと、寸法の基準がはっきりします。

丸ノコを使う場合は、チップソーの取り付け向きや材の固定を含め、工具メーカーの取扱説明書の注意事項に従ってください。刃の向きを間違えると、刃先を痛めるだけでなく作業の安全にもかかわります。

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⏱️ 買う前・切る前のチェックの流れ
Step1:商品表示で寸法(厚さ19mm×幅89mmか)と長さ(3F=910mmなど)を確認する
↓
Step2:木口から長さ方向にのぞき、反り・曲がり・ねじれを見る。平らな場所で四隅が接地するかも確かめる
↓
Step3:木口と表面の割れを確認し、割れのある端は切り落とす計画にする
↓
Step4:使う部屋に近い環境で、床から浮かせて平らに保管する
↓
Step5:端を切りそろえて起点を決め、墨線の捨てる側に刃を当てて切る

棚やフレームをつくるとき、寸法はどう考える?

設計図は呼び名ではなく、19と89で描きます

1×4材で何かをつくるとき、設計図の数字はすべて実寸の厚さ19mm・幅89mmで描くのが基本です。呼び名の1と4を設計に持ち込まないことが、寸法トラブルを防ぐいちばんの近道です。

理由は、箱や枠の外寸・内寸が、材の厚さの積み重ねで決まるからです。たとえば箱の側板で天板をはさむ組み方なら、外寸は天板の長さに側板の厚さ19mmを2枚分足した寸法になり、逆に内寸から考えるなら、外寸から19mmを2枚分引いた寸法になります。この足し引きを呼び名の1インチでやると、仕上がりがずれます。

⚠️ やりがちな失敗:呼び寸法で設計して、すき間や段差が出る

状況:1×4材を並べて天板をつくり、幅を4インチ×枚数で計算した。収納したい箱が入るはずの内寸も、1インチの厚さで割り出した。
原因:実寸は厚さ19mm×幅89mmで、呼び名をインチ換算した値より小さい。並べる枚数や重ねる枚数が多いほど、差が積み重なる。
対策:設計図には実寸だけを書く。並べる枚数×89mm、重ねる枚数×19mmで計算し、買ってきた材を実際に測って数字を確かめてから切る。

買ってきた材は、念のため1本測って規格どおりかを確認してから切り始めると、思い込みによるずれを防げます。

2枚重ねると合計38mmで、2×4の厚さとそろいます

1×4材を2枚重ねると、厚さは19mm+19mmで合計38mmになり、2×4材の厚さと同じになります。幅はもともと89mmでそろっているので、断面の外形は2×4材と重なります。

この関係を知っていると、設計の幅が広がります。たとえば2×4材の骨組みの一部に1×4材を2枚重ねて使えば、面をそろえたまま、内側にすき間や段差をつくらずに組めます。逆に、厚みが欲しい部分に1×4材を1枚しか使わないと、2×4材と組み合わせたときに半分だけへこんだ形になるので、どちらの面をそろえるかを先に決めておく必要があります。

ありがちな失敗は、2枚重ねにしたものの、重ねた材どうしの反りがそれぞれ違っていて、すき間ができることです。重ねて使う材は、前の章のチェックでまっすぐなものを選び、反りの向きを確かめてから合わせてください。

見た目は同じでも、1本の2×4材と1×4材の2枚重ねでは、ビスの効き方や強さの出方が同じとは限りません。力を受ける部分は、素直に2×4材を選ぶのが確実です。

ビスの長さと下穴は、厚さ19mmを基準にメーカー資料で決めます

1×4材にビスを打つときは、材の厚さが19mmと薄いことを前提に、ビスの長さと下穴を考えます。具体的な長さや下穴径は、ビスメーカーごとに推奨値が異なるため、使うビスのメーカー公式の製品情報や技術資料で確認してください。

薄い材で注意が必要なのは、ビスが長すぎると裏へ突き抜け、短すぎると相手の材への効きが足りなくなる点です。また幅89mmの材の端近くにビスを打つと、繊維に沿って割れやすくなります。前の章で見たように、割れは繊維方向に入りやすいので、端に近い位置ほど下穴の効果が大きくなります。

ありがちな失敗は、インパクトドライバーで勢いよく締め込み、薄い1×4材を割ったりビスの頭をめり込ませたりすることです。締め付けの強さの調整や使い方は、工具メーカーの取扱説明書に従ってください。

本番の前に端材で1本試し打ちをして、割れやめり込みが出ないかを確認してから組み立てに入ると安心です。

つくりたいもの別に、1×4材の使いどころを分けます

最後に、読者のタイプ別に1×4材の使いどころを整理しておきます。同じ材でも、何をつくるかで気をつける点が変わります。

初めてのDIYで小物や箱をつくる人は、3F(910mm)の1×4材から始めると、持ち帰りやすく、切る本数も少なくすみます。厚さ19mmを2枚分足し引きする計算に慣れる練習にもなります。部屋の壁際に飾り棚を置きたい人は、枠を1×4材、棚板を幅の広い1×6材にするなど、厚さ19mmの系統でそろえると段差のない見た目になります。壁に固定したい場合は、ビスを効かせる下地の位置を先に確認してください。

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ベランダでプランターカバーなどをつくりたい人は、組み立て前に耐水・防腐塗料を塗る工程を計画に入れておきましょう。脚や梁など力を受ける家具をつくりたい人は、骨組みに2×4材を使い、1×4材は面材や枠に回すと、厚さの違いを活かした設計になります。

1×4材で棚を組むなら、突っ張り柱のラブリコはサイズごとに対応する木材が違うので、先に確認しておくと失敗しません。

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まとめ

🔧 この記事の結論

1×4材の実寸は乾燥材で厚さ19mm×幅89mmです。設計図は呼び名ではなく、この実寸で描きましょう。

✅ 要点チェック
  • ✔ 実寸:乾燥材は19×89mm(JAS寸法型式104)
  • ✔ 未乾燥材:含水率19%超は20×90mm
  • ✔ 2×4との違い:幅は同じ、厚さが2倍
  • ✔ 長さ:3F=910mm、6F=1820mmなど
  • ✔ 屋外:耐水・防腐塗料を塗って使う

1×4という呼び名はインチに由来する規格の名前で、実際の断面は乾燥による収縮を見込んで規格化された19×89mmです。まずは買ってきた1×4材を1本だけ測り、その数字を設計メモの一番上に書くところから始めてみてください。

※長さの表記や樹種、取り扱い商品は売り場ごとに異なります。最新情報は各販売店・メーカーの公式サイトでご確認ください。

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工具・DIYの教科書編集部です。テーマに関する基礎知識や選び方を、公式情報など確認できる情報をもとに編集しています。掲載後も定期的に見直し、変更があれば更新します。

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