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壁紙を塗るなら種類の確認が先|布・オレフィン系が不可な理由と乾燥は夏30~60分・冬2~3時間

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部屋の壁紙が黄ばんできた、色を変えて気分を変えたい。でも、貼り替えは大がかりなので、上から塗れたら手軽ですよね。ただ、壁紙を塗る作業は、どの壁紙にも同じようにできるわけではありません。壁紙の種類によって、塗料がしっかり付くもの、ムラになりやすいもの、密着しにくいものに分かれます。

結論から言うと、最初に確かめたいのは「自分の家の壁紙が何でできているか」と「使う塗料が壁紙に対応しているか」の2点です。塗料メーカーのアサヒペンは、壁紙の上から塗れる水性塗料について、カベ紙・ビニールカベ紙には塗れる一方、布カベ紙やオレフィン系のビニールカベ紙には塗れないと案内しています。ここを外すと、どれだけ丁寧に塗っても仕上がりが安定しません。

この記事では、塗れる壁紙と塗れない壁紙の違い、塗料の選び方、必要な量の計算、道具と養生、下地処理、塗り方と乾燥時間、賃貸での注意点までを、メーカー公式の製品情報と国土交通省の資料をもとに、なぜそうなるのかという理屈から順番に説明します。

📌 この記事でわかること

・塗れる壁紙(カベ紙・ビニールカベ紙)と、布カベ紙・オレフィン系が向かない理由
・壁紙対応の塗料の選び方と、容量ごとの塗り面積の読み方
・下地処理・養生・ローラーと刷毛の使い分け、乾燥時間と2回目のタイミング
・賃貸で壁紙を塗る前に確認したい契約と原状回復の考え方

目次

壁紙を塗る前に確かめたい「塗れる壁紙・塗れない壁紙」

壁紙を塗る前に確かめたい「塗れる壁紙・塗れない壁紙」の解説画像

紙のカベ紙とビニールカベ紙は、対応塗料なら上から塗れる

まず安心材料から。壁紙の上から塗ることを前提に作られた水性塗料なら、紙のカベ紙とビニールカベ紙には上から塗れます。アサヒペンの販売ページでは、NEW水性インテリアカラー 屋内カベ用について「カベ紙・ビニールカベ紙の上にも塗ることができます。」と案内されています。

理由は、塗料側が壁紙の表面に密着するように設計されているからです。壁紙用をうたう水性塗料は、樹脂が乾くときに表面へ食いつき、薄い塗膜をつくります。表面がビニールでも紙でも、その素材に合わせて密着を確認した製品だからこそ「塗れる」と書けるわけです。

やりがちなのは、家に余っている木部用や外部用の塗料を「同じ水性だから」と壁紙に塗ってしまうケースです。水性という点は同じでも、密着させる相手として壁紙を想定していない塗料では、仕上がりや持ちが変わります。

コツは、缶のラベルや製品ページの塗れる場所の欄で、カベ紙・ビニールカベ紙の記載があるかを最初に確認することです。記載がなければ、その塗料は壁紙用として選ばないほうが安全です。

布カベ紙は色ムラが出やすく、仕上がりが整いにくい

布でできたカベ紙(織物クロス)は、壁紙を塗る作業に向きません。アサヒペンの塗装場所と素地の相性に関するQ&Aでは、布カベ紙は色ムラが生じやすく、仕上がりが悪いため塗れないと案内されています。

アサヒペンが挙げているのは「色ムラが生じやすく、仕上がりが悪い」という結果までで、その仕組みは書かれていません。ここからは素材の性質から考えた推測です。布は繊維が縦横に織られていて、繊維そのものが塗料の水分を吸います。吸い方は繊維の密度や向きで場所ごとに違うので、同じ量を塗っても、よく吸う場所は色が沈み、吸わない場所は表面に残ります。この吸い込みの差が、そのまま色ムラとして見えてしまうわけです。

やりがちな失敗は、ムラを消そうとして何度も上から塗り重ねること。吸い込みの差は塗るたびに繰り返されるので、厚みだけが増えて手触りが変わり、布の質感も失われます。

見分けの手がかりは、表面を近くで見たときに糸の織り目が見えるか、触ったときに布の柔らかさがあるかです。迷ったら、塗る前に目立たない場所で試し塗りをして判断しましょう。

オレフィン系のビニールカベ紙は密着が悪い

もうひとつ注意したいのが、オレフィン系のビニールカベ紙です。見た目はビニールカベ紙とよく似ていますが、アサヒペンのQ&Aでは、オレフィン系のビニールカベ紙は密着が悪く塗ることができない、と案内されています。

密着とは、塗料が乾いたあとに下地から剥がれずに付いている状態のことです。アサヒペンは理由まで書いていませんが、オレフィン系の素材は一般に表面に塗料が食いつきにくいとされ、塗った直後はきれいに見えても、時間がたってから擦れた部分が剥がれたり、テープを貼ってはがしたときに塗膜ごと持っていかれたりすることがあります。

失敗しやすいのは、ビニールカベ紙だから大丈夫だと思い込むパターンです。名前に「ビニール」とあっても、素材の系統によって結果が分かれます。

確認方法としては、新築やリフォーム時の仕様書、壁紙の品番が控えてあればそれを見るのが確実です。わからない場合は、次に紹介する試し塗りで密着を確かめてから全体に進みましょう。

📊 壁紙の種類と塗装の相性(アサヒペン公式の案内より)
項目 カベ紙・ビニールカベ紙 布カベ紙 オレフィン系ビニールカベ紙
壁紙対応の水性塗料 塗れる 塗れない 塗れない
起きやすい不具合 汚れ・ヤニがあると仕上がりに影響 色ムラが出やすい 密着が悪い
塗る前にすること 掃除・試し塗り 塗装以外の方法を検討 塗装以外の方法を検討

種類がわからないときは、目立たない場所で試し塗りをする

自宅の壁紙がどの種類か判断できないときの決め手は、試し塗りです。アサヒペンの水性ツヤ消し多用途ペイント マットカラーの製品ページでも、特殊な表面処理がされたカベ紙などはハジキが生じたり密着しなかったり乾燥しにくかったりするものがあるとして、目立たない部分で試し塗りをして色・乾燥性・密着性などを確認するよう案内されています。

試し塗りで確かめたいのは2つです。ひとつは色の出方。吸い込みが激しい壁紙だと、1回目は色が薄く沈んで見えることがあります。もうひとつは密着。しっかり乾かしてから、爪で軽くこすったり、表面を指でなでたりして、塗膜が浮いたりめくれたりしないかを見ます。

場所は、家具の裏、カーテンで隠れる窓の脇、収納の内側など、失敗しても目に入らないところが向いています。やりがちなのは、塗ってすぐの見た目だけで判断してしまうこと。乾く前の塗膜は色も密着も変わる途中なので、乾燥時間を待ってから判断しましょう。

試し塗りで色ムラや剥がれが出たら、その壁は塗装に向かないと考えて、貼り替えなど別の方法を検討するのが近道です。

⚠️ やりがちな失敗①:布カベ紙に塗ってムラが消えない

原因は、布の繊維が場所ごとに違う量の塗料を吸うことです。塗り重ねても吸い込みの差は残るので、ムラは消えにくくなります。対策は、塗る前に壁紙の種類を確かめ、目立たない場所で試し塗りをして、色ムラが出る壁は塗装をあきらめて別の方法に切り替えることです。

壁紙用の塗料は何が違う?ラベルで見る3つの基準

塗れる場所の欄に「カベ紙」があるかを最初に見る

塗料選びの第一関門は、塗れる場所の欄です。壁紙に塗れる塗料は、その欄にカベ紙やビニールカベ紙が明記されています。アサヒペンのQ&Aでは、壁紙に塗れる製品としてNEW水性インテリアカラーと水性ツヤ消し多用途ペイント マットカラーが挙げられています。

なぜ表示にこだわるかというと、塗料は塗る相手ごとに密着や仕上がりを確かめて設計されているからです。メーカーが塗れる場所として書いていない素材に塗ると、想定外の不具合が出たときに原因が追えません。アサヒペンのQ&Aでは、用途外の塗料を使うと塗装面がべたついてくることがあるとも案内されています。

やりがちなのは、ホームセンターの売り場で室内用とだけ書かれた塗料を選び、壁紙に対応しているかを見落とすことです。室内用と壁紙用は同じ意味ではありません。

確認のコツは、缶の裏面の用途欄と、製品ページの塗れる場所・塗れない場所の両方を見ること。塗れない場所の欄に壁紙が書かれていないかも、あわせて確認しておくと安心です。

名前が似ていても、壁紙に塗れない製品がある

意外と知られていないけれど、同じメーカーの似た名前の塗料でも、壁紙に塗れるものと塗れないものがあります。アサヒペンの水性多用途カラーの製品ページでは、適さない場所として「カベ紙、絶えず水がかかったり水につかるところ、いつも湿っているところ」と挙げられています。

一方で、名前の似ている水性ツヤ消し多用途ペイント マットカラーは、室内カベ(カベ紙・ビニールカベ紙)に塗れると案内されています。多用途という言葉だけで判断すると、まさに逆の製品を選んでしまうことがあるわけです。

この違いは、塗料ごとに想定している下地と、乾いた塗膜の性質が違うことから生まれます。多用途とは、木部・鉄部・コンクリートなど複数の素材に塗れるという意味で、すべての素材に塗れるという意味ではありません。

失敗を防ぐには、製品名ではなく型番や製品ページのURL単位で確認すること。店頭で迷ったら、スマートフォンでメーカーの製品ページを開き、塗れる場所の欄を見比べてから選びましょう。

乾燥時間と塗り重ね時間の違いを読み分ける

ラベルで次に見たいのが、乾燥時間と塗り重ね時間です。この2つは似ていますが、意味が違います。乾燥時間は表面が乾いて触れられるようになる目安、塗り重ね時間は次の塗料を塗ってよくなるまでの目安です。

アサヒペンの水性ツヤ消し多用途ペイント マットカラーでは、乾燥時間が夏期2時間・冬期4時間、塗り重ね時間が夏期3時間以上・冬期6時間以上と案内されています。メーカーは理由を書いていませんが、塗り重ね時間のほうが長く設定されているのは、表面が乾いていても内部はまだ乾ききっていないことがあるためと考えられます。

やりがちなのは、表面が乾いたのを指で確かめて、すぐ2回目を塗ってしまうこと。中が柔らかいうちに上からローラーで押すと、下の塗膜が引っ張られて筋や凹凸の原因になります。

また、夏期と冬期で時間が倍ほど違う点にも注目してください。気温が低いと水分の蒸発が遅くなるため、同じ製品でも冬は待ち時間が長くなります。作業計画は、季節に合わせた値で立てるのがコツです。

📊 壁紙に塗れる水性塗料2製品の比較(工具・DIYの教科書調べ:アサヒペン公式の製品情報より)
項目 NEW水性インテリアカラー 屋内カベ用 水性ツヤ消し多用途ペイント マットカラー
塗れる壁紙 カベ紙・ビニールカベ紙(布カベ紙・オレフィン系は不可) 室内カベ(カベ紙・ビニールカベ紙)
ほかに塗れる素材 窓枠などの木部、和室壁(しっくい・京壁・土壁・砂壁・せんい壁)、コンクリート・モルタル、浴室・キッチン・洗面所・トイレの壁や天井(ユニットバス・浴槽は除く) 木部、鉄部、屋内外のコンクリート、プラスチックなど
標準塗り回数 1回塗り 1回塗り
乾燥時間 夏期30~60分/冬期2~3時間 夏期2時間/冬期4時間
塗り重ね時間 製品ページに記載なし(1回目が乾いてから) 夏期3時間以上/冬期6時間以上
うすめ方 塗りにくいときは水を5%以内 水5%以内

部屋の壁に塗るなら、シックハウス対策の表示も確認する

部屋の壁は面積が広く、塗った後もその部屋で寝起きします。だからこそ、においや揮発成分に関する表示も見ておきたいポイントです。

NEW水性インテリアカラー 屋内カベ用は、アサヒペンの製品ページで、シックハウス対策品F☆☆☆☆、VOC 0.1%以下、防カビ剤配合と案内されています。F☆☆☆☆は、ホルムアルデヒドの放散量が少ない区分を示す表示です。VOCは揮発性有機化合物のことで、塗料が乾く過程で空気中に出ていく成分を指します。

ただし、表示があるからといって換気が要らないわけではありません。水性塗料でも乾く途中は水分や成分が空気中に出ていくので、窓を開けて空気を入れ替えながら作業するのが基本です。

やりがちなのは、冬に寒いからと窓を閉め切って塗ってしまうこと。乾燥も遅くなり、においもこもりやすくなります。表示はあくまで製品選びの手がかりとして使い、作業中の換気とセットで考えましょう。

塗料は何リットル要る?塗り面積の読み方

塗料は何リットル要る?塗り面積の読み方の解説画像

一般面と吸い込みの激しい面で、塗れる広さが変わる

塗料の缶に書かれた塗り面積は、ひとつの数字ではなく、壁の状態で幅があります。NEW水性インテリアカラー 屋内カベ用では、一般面と吸い込みの激しい面で、塗れる広さが別々に示されています。

たとえば0.7Lの場合、アサヒペンの販売ページでは一般面で「5~6m2(タタミ3~3.6枚分)」と案内されています。一方、製品情報では吸い込みの激しい面は2~4㎡とされていて、同じ缶でも塗れる広さが半分近くになることがあります。

この差は、下地が塗料をどれだけ吸うかで生まれます。表面がビニールで覆われた壁紙は塗料が表面にとどまりやすく、紙の壁紙や古くなった壁紙は塗料を吸い込みやすい。吸い込む分だけ、同じ面積を覆うのに多くの塗料が必要になります。

コツは、自分の壁がどちらに近いかを試し塗りで見当をつけてから量を決めることです。迷ったら、吸い込みの激しい面の数字で計算しておくと、途中で足りなくなる失敗を避けやすくなります。

容量ごとの目安を表で比べる

NEW水性インテリアカラー 屋内カベ用は、0.7L・1.6L・5Lの3つの容量があり、色数は0.7L・1.6Lが20色、5Lが10色と案内されています。容量によって選べる色数が違う点は、大きな缶で買おうとしたときに見落としやすいポイントです。

📊 容量別の塗り面積(NEW水性インテリアカラー 屋内カベ用・1回塗り)
容量 一般面 吸い込み激しい面 色数
0.7L 5~6㎡ 2~4㎡ 20色
1.6L 11~14㎡ 5~9㎡ 20色
5L 36~43㎡ 14~29㎡ 10色

表を見ると、5Lの吸い込み激しい面は14~29㎡と幅が広いことがわかります。下地の状態で必要量が大きく変わるという意味なので、大きな面積を塗るときほど、試し塗りで吸い込みの具合を確かめておく価値があります。

なお、水性ツヤ消し多用途ペイント マットカラーは、1.5Lで10㎡~13㎡、0.5Lで3.2㎡~4.3㎡と案内されています。製品が変われば塗り面積も変わるので、計算は必ず使う製品の値で行いましょう。

壁の面積は、窓とドアを引いて計算する

必要な量を出すには、まず塗る壁の面積を知る必要があります。考え方はシンプルで、壁1面ごとに幅と高さをメジャーで測り、掛け合わせて足していきます。そこから窓やドアなど塗らない部分を引けば、塗る面積の見当がつきます。

この計算をするのは、缶の塗り面積が1回塗りの値だからです。面積を出さずに感覚で買うと、足りなくて途中で買い足すか、大量に余らせるかのどちらかになりがちです。

やりがちな失敗は、窓やドアを引かずに部屋の周囲の長さと天井高だけで計算すること。必要量が多めに出るので安全側ではありますが、大きな缶を選んだ結果、色数が少なくて希望の色がなかったということも起こりえます。逆に、2回塗りする予定なのに1回分の量しか用意しないのも、よくあるつまずきです。

コツは、面積を出したら、自分の壁が一般面か吸い込みの激しい面かを判断し、表の幅のうち控えめなほうの値で割ってみること。そのうえで、2回塗りの可能性があれば倍の量で考えておくと、作業の途中で手が止まりません。

2回塗りになる条件を先に知っておく

どちらの製品も標準塗り回数は1回塗りですが、条件によっては2回塗りが必要になります。アサヒペンのマットカラーの製品ページでは、濃い色や凹凸の大きな下地に塗る場合、塗料をうすめすぎたり、うすく塗りすぎたりすると1回塗りでは仕上がらないことがあると案内されています。オレンジや黄系の色は下地の影響を受けやすいので、必要に応じて2回塗りするよう書かれています。

理由は、塗膜の厚みと下地の影響です。濃い色の壁紙の上に明るい色を塗ると、1回の薄い塗膜では下の色が透けて見えます。また、凹凸の大きな壁紙は、ローラーが山の部分には当たっても谷の部分に届きにくく、塗り残しや薄い部分ができやすくなります。

やりがちなのは、1回で隠したいからと厚く塗ってしまうことです。厚塗りは垂れや乾燥ムラにつながりやすい一方、メーカーはうすめすぎ・うすく塗りすぎも1回で仕上がらない原因に挙げています。うすめるのは水5%以内にとどめて適量を均一に塗り、透けやムラが残ったら1回目が十分に乾いてから2回目を塗るのが確実です。

塗料の量を計算するときは、今の壁紙が濃い色か、凹凸が大きいかを見て、2回塗りになりそうなら最初から2回分を用意しておきましょう。

道具と養生で仕上がりの8割が決まる

ローラーは毛丈と幅で選ぶ

壁紙のような広い面を塗るなら、主役はローラーです。アサヒペンは、NEW水性インテリアカラーに合わせるローラーとして、毛丈10mmのスモールローラーを案内しており、幅は100mmと150mmの2種類が挙げられています。用途は室内壁、コーナーや入隅とされています。

毛丈とは、ローラーの毛の長さのことです。毛が長いほど塗料を多く含み、凹凸のある面にも毛先が入り込みやすくなります。毛が短いほど平らな面を均一に塗りやすくなります。壁紙は表面に細かい凹凸があることが多いため、ある程度の毛丈があるローラーが向いているわけです。

アサヒペンのローラーの製品ページでは、このローラーについて「塗料の含み・吐き出しが良く作業性に優れています。」と説明されています。含みとは塗料をローラーに保持する力、吐き出しとは保持した塗料を壁に移す力のことです。

幅の選び方は、広い壁の真ん中は広いほう、コーナーや狭い場所は細いほうと使い分けるのが考え方です。ひとつで全部済ませようとすると、狭い場所で壁の隣の面や天井にローラーが当たりやすくなります。

ローラーは使う前に抜け毛を払う

新しいローラーを開けたら、すぐ塗料に浸けずにひと手間かけます。アサヒペンの製品ページには「ご使用前にローラーバケの抜け毛をよく払ってから使用してください。」と書かれています。

理由は単純で、ローラーの毛は製造時に切りそろえられているため、使い始めは抜けかけた毛が残っていることがあるからです。そのまま塗ると、抜けた毛が塗膜に埋まり、乾いてから細い筋や点として目立ちます。壁紙の塗装はツヤ消しの仕上がりが多いので、表面の異物は光の当たり方で意外と目につきます。

やりがちな失敗は、塗り始めてから毛が付いていることに気づき、乾きかけの塗膜を指でつまんで取ろうとすること。その部分だけ塗膜がよれて、かえって跡が残ります。

対策としては、使う前に手で毛をなでたり、軽くはたいたりして、抜ける毛を先に出しておくこと。塗っている途中で毛を見つけたら、乾く前にローラーで軽くなでて取り込むか、乾いてから次の塗り重ねで目立たなくするほうが落ち着いて対処できます。

刷毛はコーナーと際の担当にする

ローラーだけで壁全体を塗り切るのは難しく、天井との境目、床の巾木との境目、窓枠やスイッチプレートのまわりなどは刷毛の出番です。こうした際の部分を先に刷毛で塗っておき、広い面をあとからローラーで塗ると、境目がきれいにそろいます。

この順番が理にかなっているのは、ローラーの端は構造上、際ぎりぎりまで届かないからです。ローラーで先に塗ってから際を刷毛で追いかけると、刷毛の跡とローラーの跡が重なる帯ができて、乾いたあとに色の濃さの違いとして見えることがあります。

やりがちなのは、際の部分に塗料をたっぷり含ませた刷毛を押し付けて、養生テープの下に塗料がにじむことです。刷毛は塗料を含ませすぎず、毛先で際をなぞるように動かすのがコツです。

刷毛は、壁紙に塗る水性塗料に合う水性用のものを選びましょう。使い終わったあとの手入れも、塗料と同じく水で洗える前提で揃えておくと、片付けが楽になります。

📖 用語チェック

養生=塗らない部分(床・巾木・窓枠・コンセントまわりなど)をテープやシートで覆って、塗料が付かないように守ること。
マスカー=養生テープにビニールシートが付いた資材。テープを貼るとシートが広がり、広い範囲を一度に覆える。
入隅(いりずみ)=壁と壁、壁と天井がへこんだ角で出会う部分。ローラーが届きにくく、刷毛や細いローラーで塗る。
毛丈=ローラーの毛の長さ。長いほど塗料の含みが多く、凹凸に入り込みやすい。

養生はテープの位置で仕上がりの線が決まる

養生とは、塗らない部分を覆って守る作業です。壁紙を塗るときに養生が欠かせないのは、塗料の付いてほしくない場所が、壁のすぐ隣にたくさんあるからです。床、巾木、窓枠、ドア枠、天井、コンセントやスイッチのプレートなどが代表的です。

養生テープは、塗る面と塗らない面の境目にまっすぐ貼ります。このテープの位置が、そのまま塗り分けの線になります。床には養生テープにビニールシートが付いたマスカーを使うと、壁際から床全体までを一度に覆えて効率的です。

やりがちな失敗は、テープを浮いたまま貼ってしまうこと。テープの端にすき間があると、刷毛で塗った塗料が毛細管のように入り込み、はがしたときに線がにじみます。貼ったあとに指でしっかり押さえて、端を密着させておきましょう。

もうひとつは、はがすタイミングです。塗料が完全に固まってからはがすと、テープと一緒に塗膜の端がめくれることがあります。製品ごとの乾燥時間を目安に、塗膜が落ち着いたところで、塗った面から離れる方向にゆっくりはがすのがコツです。

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塗る前の下地処理で、ムラと剥がれの原因をつぶす

手あか・ヤニ・サインペンは、そのまま塗ると浮いてくる

壁紙は見た目以上に汚れています。スイッチまわりの手あか、たばこのヤニ、子どもが描いたサインペンの跡などが代表的です。アサヒペンのNEW水性インテリアカラーの製品情報では、ヤニやサインペンの汚れは、中性洗剤で拭き取るか、水性ヤニ・アクどめシーラーで下塗りするよう案内されています。

理由は、こうした汚れの成分が水性塗料の水分に溶け出しやすいからです。汚れの上に塗ると、乾くまでのあいだに汚れの成分が塗膜の表面へにじみ出て、シミのように浮いて見えることがあります。また、油分を含んだ手あかは塗料をはじき、密着を弱めることがあります。

やりがちなのは、白い塗料なら汚れが隠れるだろうと思って、そのまま塗ってしまうことです。乾いてから黄色っぽいシミが浮いてきて、結局その部分だけ塗り直すことになります。

対策は、塗る前に壁全体を観察し、汚れが軽ければ中性洗剤で拭き取り、よく乾かすこと。拭いても落ちないヤニやペンの跡には、ヤニ・アクどめシーラーで下塗りをしてから仕上げの塗料を塗ります。

カビは除去してから塗る

北側の部屋の壁や、家具の裏、窓まわりの壁紙には、カビが出ていることがあります。アサヒペンは、カビや藻は除去してから塗るよう案内しています。

なぜ先に取る必要があるかというと、カビの上から塗っても、カビそのものがなくなるわけではないからです。塗膜の下でカビが残っていると、湿気の多い季節にまた表面へ出てきたり、塗膜の密着を弱めたりする原因になります。NEW水性インテリアカラーには防カビ剤が配合されていると案内されていますが、これは塗膜にカビが生えにくくする工夫であって、すでに生えているカビを処理する目的ではありません。

やりがちな失敗は、カビの部分を軽く拭いただけで塗ってしまうことです。表面の色は取れても、根が残っていれば再発の可能性があります。

コツは、カビが出た原因である結露や湿気にも目を向けることです。換気や家具の配置を見直さずに塗るだけでは、同じ場所に同じことが起きやすくなります。カビの処理と、湿気を溜めない環境づくりをセットで考えましょう。

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土壁・砂壁・繊維壁は、壁紙とは別の下地として扱う

和室などでは、壁紙ではなく土壁・砂壁・繊維壁が使われていることがあります。これらは表面がもろく、粒や繊維が塗料の水分で動きやすいため、壁紙と同じ感覚で塗るとうまくいきません。アサヒペンは、土壁・砂壁・繊維壁には専用の下塗り剤か水性シーラーで下塗りするよう案内しています。

シーラーとは、下地を固めたり吸い込みを抑えたりする下塗り用の材料です。もろい壁に直接仕上げの塗料を塗ると、ローラーで表面の粒がはがれて塗料に混ざったり、塗料を吸い込みすぎてムラになったりします。シーラーで先に表面を落ち着かせておけば、仕上げの塗料が均一にのりやすくなります。

やりがちなのは、壁紙を塗る記事の手順をそのまま和室の砂壁にも当てはめてしまうことです。下地が違えば、必要な工程も変わります。

見分け方は、表面を指でなでたときに粒が落ちるか、繊維がほつれるかを見ること。壁紙のようにシート状になっていない壁は、別の下地として扱い、専用の下塗りから始めましょう。

📌 下地処理で押さえておきたいポイント

汚れは中性洗剤で拭き取り、落ちないヤニやペンの跡はヤニ・アクどめシーラーで下塗りします。カビは除去してから塗り、土壁・砂壁・繊維壁は専用の下塗り剤か水性シーラーから始めます。どの場合も、全体を塗る前に目立たない場所で試し塗りをして、色と密着を確かめてから進めると失敗が減ります。

掃除のあとは、しっかり乾かしてから塗る

下地処理で意外と見落としがちなのが、掃除のあとの乾燥です。中性洗剤で拭いたあとの壁紙は、表面に水分が残っています。そのまま塗り始めると、塗料の水分と壁の水分が重なって、乾燥が遅れたり、密着が弱くなったりすることがあります。

また、洗剤の成分が表面に残っていると、塗料をはじく原因にもなります。洗剤で拭いたあとは、固く絞った布で水拭きして洗剤分を取り、そのうえで十分に乾かしてから塗るのが順番です。

やりがちなのは、作業を1日で終わらせたいあまり、掃除と塗装を続けてやってしまうことです。特に冬場や湿気の多い日は、壁がなかなか乾きません。アサヒペンのマットカラーの製品ページでも、雨や湿度の高い日は避けるよう案内されています。

コツは、掃除・下地処理の日と塗装の日を分けて計画すること。前日のうちに汚れを落としておけば、当日は養生と塗装に集中できますし、乾燥待ちのあせりもなくなります。

壁紙を塗る手順と、乾燥時間の守り方

際を刷毛で塗ってから、面をローラーで塗る

準備がととのったら、いよいよ塗装です。基本の流れは、際を先に刷毛で塗り、広い面をあとからローラーで塗ることです。広い面は、ローラーを上下に動かしながら少しずつ横へ進めると、塗り重なりの帯が目立ちにくくなります。

⏱️ 壁紙を塗る手順の流れ
Step1:壁紙の種類を確かめ、目立たない場所で試し塗りをして色と密着を確認する
↓
Step2:汚れを拭き取り、ヤニやカビは処理して、十分に乾かす
↓
Step3:床・巾木・窓枠・コンセントまわりを養生し、テープの端を押さえて密着させる
↓
Step4:塗料をよくかき混ぜ、際と入隅を刷毛で先に塗る
↓
Step5:抜け毛を払ったローラーで広い面を塗り、乾燥時間を待って仕上がりを確認する
↓
Step6:透けやムラがあれば、1回目が十分に乾いてから2回目を塗る

この順番の理由は、塗り継ぎの跡を減らすためです。刷毛で塗った際の部分がまだ乾ききらないうちにローラーで面を塗ると、境目がなじみやすくなります。1面の壁は途中で止めず、角から角まで続けて塗り切るのがコツです。途中で休憩すると、乾いた部分と濡れた部分の境目が帯のように残ることがあります。

やりがちなのは、塗料のかき混ぜ不足です。缶の底に顔料が沈んだままだと、塗り始めと終わりで色が変わることがあります。塗り始める前に、缶の底からしっかり混ぜておきましょう。

塗りにくいときのうすめ方は、水5%以内まで

塗料が重く感じて伸びが悪いときは、水でうすめることができます。ただし、うすめる量には上限があります。アサヒペンのマットカラーの製品ページでは「塗りにくいときは水(5%以内)でうすめて下さい。」と案内され、NEW水性インテリアカラーでも同様に水を5%以内とされています。

上限がある理由は、塗料の性能が、決められた濃さで塗ったときを前提に設計されているからです。水を入れすぎると、塗料に含まれる樹脂や顔料の割合が下がり、隠ぺい力が落ちて下の色が透けやすくなったり、垂れやすくなったりします。結果として塗り回数が増え、かえって手間も塗料も多くかかります。

やりがちな失敗は、伸びをよくしようとして目分量で水を足すことです。少しずつ足しているつもりでも、気づけば上限を超えていることがあります。

コツは、まずうすめずに塗ってみて、それでも塗りにくいときだけ水を足すこと。足すときは、使う分だけ別の容器に取り分けてから混ぜると、缶全体の濃さを変えずに済みます。

乾燥時間は季節で2倍以上変わる

塗り終わったら、乾くまで待ちます。乾燥時間は製品と季節で変わり、NEW水性インテリアカラー 屋内カベ用はアサヒペンの製品情報で、標準塗り回数は1回塗り、乾燥時間は「夏期/30~60分 冬期/2~3時間」、うすめ方は「塗りにくい時は、水(5%以内)でうすめてください。」と案内されています。

冬期のほうが長いのは、気温が低いと水分が蒸発しにくくなるためです。水性塗料は水分が抜けることで塗膜になるので、蒸発が遅れればその分だけ乾燥も遅れます。湿度が高い日も同じ理屈で乾きにくくなります。

マットカラーの製品ページでは、塗るときだけでなく塗った塗料が乾くまでの間も5℃以下にならない時間に塗る、雨の降りそうな日や湿度の高い日は避ける、塗装中・乾燥中とも換気をよくし、その後も臭いがなくなるまではときどき換気する、という注意が示されています。冬の夜や、暖房を切った朝方の部屋は、この条件に当てはまることがあります。

やりがちなのは、夏期の値だけを見て冬に作業の段取りを組むことです。冬は待ち時間を長めに見積もり、日中の暖かい時間帯に塗り終えるように計画すると、乾燥待ちで夜まで作業がずれ込むのを防げます。

2回目は、1回目が十分に乾いてから塗る

1回目を塗って乾かしたら、明るいところで仕上がりを確認します。下の色が透けている、ムラがある、という場合は2回目を塗ります。アサヒペンのマットカラーの製品ページには「2回塗りする場合は、1回目が充分に乾いてから塗装して下さい。」と書かれており、塗り重ね時間は夏期3時間以上・冬期6時間以上と案内されています。

ローラーの製品ページにも、「一度の塗装で仕上がらないことがありますので、必要に応じて塗り重ねてください。」とあります。1回で仕上がらないこと自体は失敗ではなく、想定された流れのひとつです。

確認は、昼間の自然光と夜の照明の両方で見るのがおすすめです。光の向きが変わると、昼には見えなかったムラが見えることがあります。2回目は1回目と同じく、際を刷毛で塗ってから面をローラーで塗ります。

⚠️ やりがちな失敗②:表面が乾いたのを見て、すぐ2回目を塗る

原因は、乾燥時間と塗り重ね時間を混同していることです。表面が乾いていても中が柔らかいうちにローラーで押すと、1回目の塗膜が引っ張られて筋や凹凸が残ることがあります。対策は、製品ページの塗り重ね時間を確認し、冬期はさらに長めに待つこと。製品ページに塗り重ね時間が見当たらない場合も、1回目が十分に乾いてから塗ります。

賃貸・換気・後片付けで迷いやすいこと

賃貸の壁紙は、塗る前に契約書と貸主に確認する

賃貸住宅の壁紙を塗りたいときは、塗料や道具より先に、契約書と貸主への確認が必要です。壁紙を塗る作業は、貼ってあるものの見た目と状態を変える行為です。退去時の扱いは契約の内容と貸主の判断によるため、自己判断で進めるのは避けたほうが安全です。

国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドラインに関する参考資料では、借主が原状回復義務を負う例として、クロスへの落書きや、結露を放置して拡大したカビやシミ、喫煙による臭いやクロスの変色などが挙げられています。壁紙の塗装は資料に直接の例として挙がっているわけではありませんが、借主の行為で状態が変わるという点では、扱いが問題になりうる行為です。

やりがちなのは、きれいにしたのだから喜ばれるはずだと考えて、無断で塗ってしまうことです。好みの色が次の入居者にも合うとは限らず、元に戻すための費用を求められる可能性もあります。

確認するときは、塗りたい部屋と範囲、使う塗料、色を具体的に伝え、書面やメールなど記録が残る形で了承をもらっておくと、退去時の行き違いを防ぎやすくなります。

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実は、クロスの耐用年数6年という考え方がある

実は、国土交通省の資料には、壁紙の価値を年数で考える視点があります。同じ参考資料には「退去時にはクロスの耐用年数6年を過ぎて」という記載があり、クロスの耐用年数を6年として、経過年数に応じて借主の負担割合を考える考え方が示されています。

この考え方の背景には、壁紙は時間とともに日焼けや汚れで自然に価値が下がっていく、という理屈があります。長く住んだ部屋の壁紙は、借主が何もしなくても価値が下がっているため、その分まで借主が負担するのは公平ではない、という整理です。

ただし、ここで早合点しないことが大切です。資料はあくまでトラブルを防ぐための考え方を示したもので、契約に特約がある場合の扱いを一律に否定するものではありません。さらに同じ資料は、経過年数を過ぎていても借主は善管注意義務を負っており、故意にクロスに落書き等を行った場合は一定の費用負担を求められることがある、としています。6年たったから自由に塗ってよい、という意味ではないのです。

コツは、この考え方を、貸主と相談するときの背景知識として持っておくことです。自分の契約にどんな特約があるか、入居時期はいつかを把握したうえで相談すれば、話が具体的になりやすくなります。

換気と気温の条件をそろえて塗る

室内で壁を塗るときは、換気が欠かせません。水性塗料はにおいが少ないとされる製品が多いものの、乾燥の過程で水分や成分が空気中に出ていきます。アサヒペンのマットカラーの製品ページでも、塗装中・乾燥中とも換気をよくし、その後も塗料の臭いがなくなるまではときどき換気するよう案内されています。

換気には、においをこもらせないことに加えて、乾燥を進める役割もあります。空気が動かない部屋では、壁の近くに湿った空気がたまり、水分の蒸発が遅れます。窓を2か所開けて風の通り道をつくると、空気が入れ替わりやすくなります。

一方で、気温が下がりすぎるのも避けたいところです。マットカラーでは、塗るときも塗った塗料が乾くまでの間も5℃以下にならない時間に塗るよう案内されています。冬に窓を開けすぎて室温が下がると、この条件に近づいてしまうことがあります。

やりがちなのは、換気か暖かさのどちらかだけを優先してしまうことです。日中の暖かい時間帯に作業し、窓を少し開けて空気を動かす、というように、両方の条件をそろえるのが現実的な落としどころです。

道具は乾く前に水で洗い、塗れない場所には使わない

作業が終わったら、道具の手入れです。アサヒペンの製品情報では、NEW水性インテリアカラーの用具は、塗料が乾かないうちに水かぬるま湯で洗うよう案内されています。水性塗料は乾くと水に溶けにくい塗膜になるため、乾いてからでは毛の根元に残った塗料が落ちにくくなります。

また、手に付いた塗料にも注意しましょう。アサヒペンのマットカラーの製品ページでは、目に入ったり皮膚に付着したり誤飲したりしないよう注意すること、皮膚に付着したまま放置すると炎症を起こすことがあるため必ず保護手袋を着用すること、体調の悪いときやアレルギー・化学物質に敏感な人は使用しないことが案内されています。使う塗料の缶の注意書きもあわせて確認しましょう。作業の前に手袋をつけておけば、片付けのときも安心です。

余った塗料を別の場所に使うときは、塗れない場所の確認が欠かせません。NEW水性インテリアカラー 屋内カベ用では、ユニットバスや浴槽、絶えず水がかかる・水につかる場所、いつも湿っている場所、床面、家具は塗れない場所として挙げられています。

やりがちなのは、壁を塗った残りで、ついでに洗面所の湿った壁や家具を塗ってしまうことです。用途外の場所に塗ると不具合の原因になりうるので、余った塗料は同じ用途の場所の補修用に取っておきましょう。

Q 凹凸の大きな壁紙でも、上から塗れますか?
A 壁紙の種類が対応していれば塗れますが、アサヒペンは凹凸の大きな下地では1回で仕上がらないことがあると案内しています。谷の部分に塗り残しが出やすいので、2回塗りの分も見込んで塗料を用意し、1回目が十分に乾いてから2回目を塗りましょう。
Q 賃貸でも、長く住んでいれば自由に塗っていい?
A 国土交通省の資料にはクロスの耐用年数6年という考え方がありますが、契約の特約を一律に否定するものではありません。塗る前に契約書を確認し、貸主の了承を記録が残る形でもらっておくのが安全です。
Q 浴室や洗面所の壁紙にも同じ塗料を使えますか?
A NEW水性インテリアカラー 屋内カベ用は、適した場所に浴室・キッチン・洗面所・トイレなどの壁や天井を挙げる一方、ユニットバスや浴槽、絶えず水がかかったり水につかるところ、いつも湿っているところは適さないとしています。水まわりは、その場所に対応した製品かどうかを製品ページで確認してから選びましょう。

まとめ:壁紙を塗るなら種類の確認から始める

🔧 この記事の結論

壁紙は、カベ紙・ビニールカベ紙なら壁紙対応の水性塗料で上から塗れます。まずは目立たない場所で試し塗りをしましょう。

✅ 要点チェック
  • ✔ 壁紙の種類:布・オレフィン系は塗れない
  • ✔ 塗料の表示:塗れる場所にカベ紙があるか
  • ✔ 下地処理:汚れ・ヤニ・カビを先に処理
  • ✔ 塗る順番:際は刷毛、面はローラー
  • ✔ 2回目:1回目が十分に乾いてから

壁紙を塗る作業は、塗る技術よりも、塗る前の確認で結果の多くが決まります。まずは家具の裏など目立たない場所に少しだけ塗り、乾いてから色と密着を確かめるところから始めてみてください。そこで問題がなければ、下地処理と養生をととのえて、1面ずつ進めていけば大丈夫です。

※製品の仕様・塗れる場所・乾燥時間は変更されることがあります。最新情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

工具・DIYの教科書編集部です。テーマに関する基礎知識や選び方を、公式情報など確認できる情報をもとに編集しています。掲載後も定期的に見直し、変更があれば更新します。

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